スタイルの変化やダイビングそのものを引退、もちろん買い替えで今持っているドライスーツを手放したい方、少しでも査定金額が高くなるために参考となる事例をもとに情報をご紹介いたします。
目次
1.査定の参考例
1-1 12か月前にフルオーダーで購入・未使用品
1-2 18か月前に既成サイズで購入・10本程度使用
2. 査定について
2-1 査定ポイント
2-2 減額のポイント
3.査定額が高くなるドライスーツ
3-1 大きなサイズ
3-3 サイズが明確
4.査定額UPのために今からでもできること
4-1 臭いを取る
4-2 ファスナーが動くようにす
5.まとめ
1.査定の参考例
1-1 12か月前にフルオーダーで購入・未使用品
ネオプレンタイプで3.5mmのドライスーツです。
購入時の価格は12万円(キャンペーン価格で安く購入)
納品後に室内で試着をしただけの、たいへん綺麗な状態です。
こちらの査定額は2万円
1-2 18か月前に既成サイズで購入・10本程度使用
1-1と同じく、ネオプレンで3.5mmの一般的なドライスーツです。
購入時の価格は11万円
使用本数が少なく、使用後のケアが良かったため、綺麗な状態です。
こちらの査定額は3万円
上記を比べてみますと、購入時に値段が高く、海で使用していない新品同様のドライスーツの方が、既成サイズの使用済スーツよりも査定額が低いことがわかります。
そして、高価なスーツが使っていないのに、こんなに安くなってしまうの?
と驚く方もいらっしゃると思います。
このように、中古品として査定する際には、購入時の価格は殆ど考慮されることはありません。
それよりも、「ニーズ」と「状態」で査定額が決まります。
家電品などと違って、ドライスーツをはじめとするダイビング器材は、ニーズが低い商品です。
なぜなら、家電品は多くの人が生涯にわたって使う物ですが、ダイビング器材は限られた人数しかいない、ダイバーだけが使う物だからです。
そのため、購入時は高く、売却時の値下がり幅が大きくなってしまいます。
(補足ですが、大量に売れないため、新品価格が高いのだと思います。)
さらに付け加えますと、「あなた仕様」のオーダー品よりも既製品の方がマッチする体形の方が多くニーズが高いため、既製品の方が高い査定額を付けやすいのです。
「新しくてもそんなに値下がりするのなら、10年以上前の使い込んだドライスーツは、買い取れるの??」
そうですね、高い査定額が付くことは正直、難しいと言わざるを得ませんが、少しでも査定額を上げるためには、買取会社の査定ポイントを知る必要があると思います。
次の項目では、実際に弊社の査定担当に確認しながら、チェックポイントをまとめています。
2.査定について
2-1 査定ポイント
実は、買取側として最も気になる点は、ドライスーツのサイズです。
スーツオーダー時の身長・体重・ブーツのサイズが大きければ大きいほど、査定額が上がる可能性が高いです。
オーダー時の年齢が若く、身長に対して痩せ気味体形のスーツが多いため、大きなサイズは希少性が高いのです。
2-2 減額のポイント
![]() 破れ |
![]() ![]() ひび割れ |
![]() テープ剥がれ |
- 破れ
- ひび割れ
- カビ
- 貼目の剥がれ・テープ剥がれ
- 異臭
- ひどい汚れ(ペットの毛が全面に付いていることが多いです)
※ピンホールはチェックしない会社が多いと思います。
3.査定額が高くなるドライスーツ
3-1 大きなサイズ
さきほどご説明したように、大きなサイズのスーツは高くしやすいです。
(平均身長で体重が多めの場合にも、大きいサイズに入ると思います。
3-2 シェルドライ
日本での中古品は殆どがネオプレンタイプのため、シェルドライは希少性が高い分、古くても査定額が付きやすいです。
ただし、内側のテープがバリバリと剥がれている状態ですと、張替の材料費・工賃がかかるため、金額はあまり期待できないと思います。
3-3 サイズが明確
必ず査定額に反映されるとは言い切れませんが、オーダー時のサイズ表があればベストです。
弊社のように直接ダイバーの方に販売をしている会社の場合には、サイズが明確な場合、「このお客様の希望サイズ・希望カラーだ」と、すぐに販売のメドが立つケースがあります。
(他の買取会社について、ここまで細かくは分かりませんが)、弊社の場合には査定額に反映させて頂いております。
4.査定額UPのために今からでもできること
売りたい時に、保管方法を見直しても、時・すでに遅し・・・ではありますが、少し手をかけるだけで印象が変わる、簡単な掃除箇所だけ、ご紹介いたします。
あくまでも、掃除などでは減額ポイントが減るだけですが、だいぶ見た目の印象が変わります。ゴムのひび割れや生地の破れなど、目立つダメージがない場合には、是非ご参考にして下さい。
4-1 臭いを取る
ベランダ等、風通しの良い場所に干して、「カビ」や「タバコ」の臭いを取ると、その分減額ポイントが減ります。
4-2 ファスナーが動くようにする
青錆がびっしり付いた状態のファスナーが多くあります。
見た目の印象をよくするには、クリーナーで錆を減らすことで効果があります。
実際には、ロウを塗る→動かす を繰り返すことで、「見た目はアレだけど、使えますよ~。」
と訴える効果が上がると思います。
ロウを塗る時には、ファスナーのエレメント(ギザギザ)の凹み部分に塗り込む勢いで、厚めに塗ると簡単に動きます。
5.まとめ
いかがでしたでしょうか。分かりやすくお伝えするために、まだ足りない情報などあると思いますが、気付いた時に少しずつ追加していきたいと思います。
でも一番良いのは、たくさん潜って、思い出を共にして、ボロボロになるまで使い込むことだと思います。
もう使えない、でもゴミとして捨てるのは、辛い・・・。というベテランダイバーの方のお声もたくさん聞きます。
そのままドライスーツとして使うことはできなくても、バルブのみオーバーホールして使う、生地は大きめにカットして、オーバーホール時の作業台にシートとして敷く、など、なるべく使うようにしています。
持て余してしまったドライスーツがございましたら、是非お問合せ下さい。
あ、大きなサイズのスーツが少なくて困っています。
男性 180cm 80kg以上
女性 165cm 55kg以上
こちらのサイズのスーツを探しております。
どうぞよろしくお願いいたします。(ぺこり)